『作る・増やす・流す』を意識する
血流が良い🟰健康 こんなイメージを持っている方が多いと思います。
ですが血流が良いとはどのような状態か?!
朝起きるのがだるい、起きた瞬間から疲れている。そんな状態から1日が始まっていませんか??
夜は眠れず、イライラする。体は冷え、生理痛がひどい。そして、不調からネガティブ思考になって、どんどんマイナスな言葉が出てきてしまう。そんな日常生活から抜け出す方法は、体の土台でもある血流を整えてしまうことです。
そのために必要なのが、血流が悪くなる本当の理由を知ることです。なぜ、血流が悪くなっているのかを知らなければ、改善することは決してできません。
血流が悪い女性の多くは、ドロドロして流れないのではなく、血の量が不足をしているから流れが悪いことが多いです。そのような方が、納豆や青魚などしっかり摂ったとしても効果を感じることができにくいです。
血流が悪くなる本当の理由は、次の3つです。
①血が作れない→『気虚体質』
②血が足りない→『血虚体質』
③血が流れない→『気滞瘀血体質』
そして、この3つの原因には順番があり、①から③の順番で起こります。まず、血を作ることができないために血が足りなくなり、足りなくなるために血が流れなくなります。
不調の原因となっている血流悪化は、この順番でドミノ式に起こってしまいます。そのため血流改善は原因に合わせて、順番に取り組むことが大切です。
例えば、そもそも血を作れないひとが、血を流すアプローチ法を取り組んでもうまくいかないことが多いです。
体質を変えれば血流は良くなる。
①血が作れない『気虚体質』
血が不足し、血流が悪化するそもそもの原因を引き起こしているのが、血が作れないということです。この血が作れない体質を『気虚』といいます。
どうして血が作れなくなってしまうのでしょうか。その原因は胃腸にあると言われています。
胃腸が弱ってしまうと、栄養が十分に吸収できなくなってしまいます。すると血液の原料そのものが体の入ってこなくなります。
体は、口にしたものでしか作れません。水や食物など体を構成するすべての物質は胃腸を玄関口として体内に入っていきます。その胃腸の力が正常ではない、弱っているということは、何を食べても消化吸収できないということです。
そしてこれは、血液をつくるということに限りません。サプリメントなどをとっても効かない、効果がわからない場合の多くは、胃腸が上手く働かず吸収できていないからだと考えます。
体質チェック、二つ以上当てはまる場合はやや『気虚体質』の傾向があり、四つ以上当てはまる場合は『気虚体質』だと考えられます。
【気虚体質チェック】
□疲れやすい
□風を引きやすい
□足が浮腫みやすい
□トイレが近い
□よく息切れがする
□軟便、下痢がある
□冷え性
□声が小さい
□胃もたれしやすい
□満腹まで食べる
□新陳代謝が悪い
□朝食が欲しくない
□やる気が出ない
□決めたことが続かない、すぐ諦める
②血が足りない『血虚体質』
血が不足している状況を『血虚』といいます。『血虚体質』が改善され、血がつくれるようになってくると、自然と血は増えてきています。しかし、女性の場合はそれだけでは不十分なのです。もっと積極的に血の原料をとる必要があります。
なぜなら女性の血流は、そもそも不足状態になりやすいためです。これは生理という形で毎月血液を失っているからです。生理で流す血液量を侮ってはいけません。
一回の経血量は約100mℓ、一年で1.2ℓにもなります。初潮から閉経まで四十年とすると、一生で約50ℓもの血液を失うことになります。
常時、貧血の状態のひとが多く、血液の原料となる鉄分とアルブミン(タンパク質)がまったく不足してしまっています。昭和22年に国が統計を取り出してから、一日に必要とされる鉄分量を一度もとれたことがないほど、日本人女性の血液の原料不足は深刻です。
二つ以上当てはまる場合は、やや『血虚体質』の傾向があり、四つ以上当てはまる場合は『血虚体質』だと考えられます。
【血虚体質チェック】
□動悸がする
□爪が薄い、割れやすい
□物忘れが多い
□顔色が白い、艶がない
□乾燥肌、カサカサ
□生理不順
□抜け毛、白髪が多い
□貧血、立ちくらみがある
□かすみ目、疲れ目がある
□手足の痺れ、筋肉の痙攣がある
□眠れない、熟睡できない
□耳鳴りがある
□不安になりやすい
□自分に自信がもてない
③血が流れない『気滞 瘀血体質』
全身の血のめぐりが悪くなっている状態を『気滞 瘀血』といいます。
気虚体質を改善することで血がつくられ、血が増えてくると、それだけで血流が良くなります。女性の血流が悪くなる原因の多くが、血が足りないためだからです。そして、実際には胃腸の弱りを改善する方法を取ると、血液がドロドロの場合でもサラサラに変わります。
しかし、血を増やしても血流が良くならない場合もあります。ストレスの影響が強いときです。
ストレスが加わると脳の視床下部という場所が刺激を受け、自律神経の緊張を引き起こします。するとストレスホルモンが分泌され、全身の血管が縮んでしまいます。そのために血流が悪くなります。
二つ以上当てはまる場合は、やや『気滞 瘀血体質』の傾向があり、四つ以上当てはまる場合は「気滞 瘀血体質』だと考えられます。
【気滞 瘀血体質チェック】
□口の中に苦い味がする
□下痢と便秘を繰り返す
□偏頭痛がよく起きる
□喉にものがつかえた感じがする
□生理前にお腹や胸がはる
□ため息をよくつく
□シミ、そばかすが多い
□慢性的な肩こりや頭痛がある
□生理痛がひどい、塊がある
□顔や唇の色が暗い
□下肢の静脈瘤が目立つ
□ストレスに弱いと感じる
□イライラしやすい
□自分の感情がコントロールできない
血流を良くする期間は『4ヶ月』
チェックリストのチェックがもっとも多い体質一つだけというよりは、複数の体質を合わせて持っている場合がほとんどです。その場合も、まずは『気虚体質』の改善から始め、順に『血虚体質』『気滞 瘀血体質』の改善に取り組んでいきましょう。
なぜ、4ヶ月という期間か??
赤血球の寿命です。赤血球は骨髄で生まれて全身の血管へと流れていきます。そして、古くなってくると最後は脾臓で壊されます。この期間が120日です。すべての血液が新しく生まれ変わらせるために4ヶ月が必要なのです。
『つくる・増やす・流す』の順番を必ず守る
血流を良くして体の土台をつくるために必要なのは、『つくれない・足りない・流れない』という原因を解決する三つのステップです。血はつくれないから足りなくなります。そして足りないから流れないのです。
血をしっかりつくるためのポイント
空腹の時間をつくって、胃腸を整える、血の原料であるアルブミン(タンパク質)を摂取する
普段、お腹が空きますか??
とくに、自分が夕ご飯が遅い、あるいは朝ごはんが欲しくないという人はよく考えてみてください。
お腹が空いていなくても、時間が来たからといって食べていませんか??
心当たりがある方が多いと思います。それは、多分、本当の意味で『空腹』を感じているひとが少ないからです。
そして、もし空腹を感じていないならば、血流が悪い原因は間違いなく、『空腹の時間がない』ことにあります。
ここで注意してほしいのは、『空腹』と『空腹感』はまったく異なるということです。空腹は、実際におなかが空っぽの状態です。それに対して空腹感は、おなかには食べ物が残った状態に関わらず、おなかが空っぽの感じがしているだけのこともあります。
胃は、食べ物がやってくると、グッグッと収縮することによって、食べ物を細かくし消化・吸収していきます。
ところが不思議なことに、胃が収縮するのは、消化・吸収のときだけではありません。
食事をしたあと、およそ90分たつと胃は空っぽになります。すると食べ物を消化しているときよりもずっと強くぎゅーっと収縮します。このときの収縮は非常に強力で、その刺激は胃だけではなく、小腸まで連続的に伝わってきます。
そしてこの強い収縮は、空腹が続くと、90分おきに15〜30回ほど行われます。
胃がこのような強い収縮をするのには、理由があります。
胃腸を掃除するためです。
強い収縮を起こすことで、
胃や腸の中にある食べ物の残りかすや古い粘膜を剥ぎ取り、胃腸をきれいにしていくのです。
お腹がグーッと鳴って恥ずかしい思いをすることがあるかもしれませんが、これは掃除にために胃が収縮している音です。お腹がなるのは、『おなかが空いたよ、食べたいよ〜』と言う合図ではなくて、『掃除中だよ〜。食べないで〜』の合図だったのです。
もし、空腹の時間がないと、胃を掃除することができません。
すると食べ物のカスは残り、腸壁は汚れ、どんどん胃腸の働きが低下して、消化力が弱くなり、もたれたり、十分な栄養が吸収できなくなったりしています。
では、ご自身でこの大切な空腹時間がどのくらいあるかを考えてみてください。
繰り返しますが、食後90分たって初めて『空腹時間』になります。
しかし、朝ごはんを食べて、10時のおやつ、12時のランチ、15時のお茶。お菓子をつまむ。
仕事が終わったら、ストレス解消に甘い物。
こんな生活になっていませんか??
お腹からの音を感じて、健康管理に活かしてください。