〜心臓・内臓・筋膜・毛細血管まで、“流れ”を整えるということ〜
🔹なぜ「血流」が悪くなると、体も心も重くなるのか
朝起きてもスッキリしない。
肩が重くて首も回らない。
手足が冷えて、いつも疲れが抜けない。
そんな不調の根本にあるのが、**「血流の滞り」**です。
血流が悪くなると、筋肉は硬くなり、内臓の働きは鈍くなり、脳も酸素不足になります。
結果として、疲労・自律神経の乱れ・ホルモンバランスの崩れなど、あらゆる不調が生まれます。
多くの方が「マッサージやストレッチで一時的に良くなるけど、また戻ってしまう」と感じるのは、
表面的な血流だけでなく、“深部の流れ”が滞っているから。
特に注目すべきは、内臓に向かう“門脈(もんみゃく)”や、筋膜・ファシアの滑走、そして末端を潤す毛細血管の状態。
これらの流れが整ってはじめて、体は本当の意味で「循環」を取り戻します。
本ブログでは、
- 心臓から全身に広がる血液の旅
- 内臓を支える「門脈系」の重要性
- 筋膜と血流の関係
- 毛細血管が教えてくれる体の末端の健康
までを、専門的かつわかりやすく解説していきます。
あなたの体がもう一度「流れ出す」感覚を、ぜひこの文章から感じてください。
■ 血流とは何か 〜命を運ぶ“流れ”〜
血流とは、心臓がポンプのように拍動して送り出した血液が、全身をめぐり、酸素と栄養を届け、老廃物を回収して戻る一連の流れのこと。
そのネットワークは全長およそ10万キロメートル、地球2周半に及ぶと言われています。
この血液の流れが滞ると、細胞は「酸欠」と「栄養不足」に陥ります。
たとえ痛みや病気が表面化していなくても、血流の滞りは体を“サビつかせ”、代謝を落とし、老化を早めていきます。
■ 心臓からはじまる大循環の旅
血液の旅は、心臓の左心室からスタートします。
左心室から送り出された血液は「大動脈」を通って全身へと分岐し、脳や筋肉、皮膚、骨、内臓へ酸素と栄養を供給します。
その後、血液は静脈を通って再び心臓の右心房へ戻り、右心室から肺へ送られ、酸素を受け取って再び全身へと巡ります。
これを「体循環(大循環)」と呼びます。
心臓は1日に約10万回拍動し、約7,000〜8,000リットルもの血液を送り出しています。
それほどまでに、血流は「生きるためのエネルギー供給ライン」なのです。
■ 門脈という“内臓専用の血流ルート”
ここで、もう一つの重要な流れ「門脈(もんみゃく)」について触れましょう。
門脈とは、腸で吸収された栄養や老廃物を、一度“肝臓”へ送るための特別な血流ルートのこと。
普通の静脈とは違い、「もう一度別の臓器(肝臓)を経由してから心臓へ戻る」という特徴を持ちます。
この門脈の流れが滞ると
・肝臓の解毒が進まず疲れやすくなる
・腸内の有害物質が血中に逆流しやすくなる
・内臓周囲が硬く張る
・お腹の冷え、むくみが起こる。
食事によって腸で吸収された栄養素は、すぐに全身へ運ばれるわけではありません。
まず門脈を通って肝臓に集められ、ここで「毒素の分解」や「栄養の加工」が行われます。
これにより、血中の状態を安全かつ安定に保つことができるのです。
つまり門脈は、**“第二の循環センター”**とも言える存在。
この流れが滞ると、肝臓の働きが落ち、結果として全身の代謝も低下します。

■ 門脈の血流が滞るとどうなるのか
門脈の流れが悪くなると、次のような不調が起こります。
- 食後の眠気や倦怠感
- お腹の張り、ガスが溜まりやすい
- 右側の背中や肩の重だるさ
- むくみ、冷え
- 皮膚のくすみ、代謝低下
これらはすべて、肝臓がスムーズに働けていないサイン。
血液が「内臓の中で渋滞している」状態です。
門脈の流れを改善するためには、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を整え、横隔膜や骨盤底筋群の動きを活発にすることが重要です。
深い呼吸、腹圧の調整、そして骨格や筋膜の連動がポイントになります。
門脈の血流を整えることで、内臓のうっ血が解消され、代謝が上がり、全身のエネルギーが再び巡り始めます。
「血流を良くする」というのは単に体を温めることではなく、内臓を再起動させることでもあるのです。
■ 筋膜とファシア 〜血流を左右する“流れの路”〜
血流をよくするうえで、見逃せないのが「筋膜(ファシア)」の存在です。
ファシアとは、筋肉や臓器、血管、神経を包む薄い膜のような組織。
この膜が“全身を立体的につなぐネットワーク”となっています。
血管やリンパ管も、ファシアのトンネルを通って全身を走ります。
つまり、ファシアがねじれたり、硬くなったりすると、血液の通り道まで圧迫されてしまうのです。
現代人の多くがデスクワークやストレスによってこのファシアが“固まった”状態。
血流が滞り、冷えやむくみ、コリ、内臓疲労などへとつながります。
N Shipで行うローリング療法やピラティスは、この「ファシアの流れ」を解きほぐし、
血流が自然に巡る“流れの再構築”を目的としています。
■ 指先の毛細血管が教えてくれること
血流の最前線は「毛細血管」です。
毛細血管は、髪の毛の約10分の1ほどの細さで、体中に網の目のように張り巡らされています。
この毛細血管で、初めて酸素と栄養が細胞に渡され、老廃物が回収されます。
いわば“血流のゴール地点”であり、“健康のリアルな指標”でもあります。
冷え性の人や慢性疲労の人では、この毛細血管の血流が乏しくなり、末端まで温まりません。
一方で、指先まで温かく、皮膚がやわらかい人は、毛細血管が元気に働いている証拠です。
毛細血管の血流を保つには、
- 適度な運動(特にふくらはぎ・足指)
- 深い呼吸
- ファシアの柔軟性
- 水分・ミネラルの補給が欠かせません。
■ 血流を良くすることの“本当の意味”
「血流を良くしましょう」とはよく聞きますが、実際にそれがなぜ大切なのか。
血流がよくなると——
- 代謝が上がり、老廃物が早く処理される
- 筋肉や関節の動きがスムーズになる
- 脳の血流が安定し、集中力が上がる
- 自律神経のバランスが整う
- 内臓機能が回復し、ホルモンバランスが改善される
つまり、血流改善とは「治療」ではなく「再生」。
体を本来の流れに戻すことなのです。
■ 心臓から内臓へ、内臓から末端へ ― “流れ”を整える全体観
心臓 → 動脈 → 毛細血管 → 静脈 → 心臓という一方向の流れだけでなく、
実際の体内では、内臓と筋肉、ファシア、神経が連動しながら血流を制御しています。
たとえば、横隔膜が硬いと、胸郭の動きが浅くなり、肝臓のポンプ作用が落ちます。
すると門脈の流れが悪化し、下半身の血液も滞る——。
このように、血流は“全身連鎖”でつながっているのです。
■ N Shipの考える「血流リセット」
N Shipでは、ローリング療法・整体・ローラーピラティスを通じて、
血液が自然に巡る身体づくりをサポートしています。
ローラーで筋膜をやわらかくし、関節の動きを取り戻す。
呼吸とともに深層筋を活性化させ、内臓の血流を促す。
その結果、体全体の流れが“再起動”するのです。
疲れが取れない・冷えが取れない・なんとなく調子が悪い——
それは「血の流れ」が滞っているサイン。
N Shipは、その滞りを整え、“体が自然に戻っていく力”を引き出す場所です。
■ まとめ 〜血流を制する者は健康を制す〜
血流は、すべての臓器・筋肉・神経・感情にまで影響を与えます。
心臓から全身へ、内臓から末端へ、そしてまた心臓へ——この“ループ”をいかに整えるか。
門脈のような内臓の流れを理解し、筋膜の滑走を取り戻し、毛細血管の隅々まで酸素を届ける。
それが「健康をリセットする」ということです。
血流は、“流れている限り、生きている”証。
N Shipでは、その流れを取り戻し、「疲れたら戻りたくなる身体」を目指してサポートしています。
#血流改善 #門脈 #毛細血管 #筋膜リリース #ファシア #冷え性改善 #自律神経 #肝臓ケア #内臓疲労 #ローリング療法 #ピラティス #血流悪い原因 #血流良くする方法 #NShip大阪

